自然派ワインは、
農薬や化学肥料を使用せずに作られています。

そのため、健全なブドウのフレッシュさが口いっぱいに感じられ、体に染み渡るような味わいを楽しむことができます。

無濾過または軽いフィルターを通して濾過をしてから瓶詰めされることが多いため、ワインの色が濁っていたり瓶の底に澱が溜まっていたりする場合があります。
これはブドウのうまみがしっかりと凝縮されている証拠。
品質には問題ありませんのでご安心ください。

自然派ワインに使用するブドウは、
主に「ビオロジック」と「ビオディナミ」という2種類の農法から作られています。

「ビオロジック」とは、農薬・化学肥料を使用せず、遺伝子組み換えを行わない、また、認証を受けた有機肥料のみ使用することができるという有機農法です。
加えて、有機栽培を3年以上続けていないと認証を受けることができません。

「ビオディナミ」は、ビオロジック農法をベースとし、天体や植物・生態系との関連性を取り入れた有機農法です。
月の満ち欠けに基づいた農法で重力の影響や微生物の働きなど、目で見えない自然の働きも科学で解明され始めていることもあり、ビオディナミを取り入れる生産者も徐々に増加。
ワインと月との関係性は今後更に注目されるでしょう。
ビオディナミはビオロジックよりも、さらに手間がかかった方法といえます。

一般的な大量生産のワイン、日本のコンビニやスーパーなどで並んでいるようなものは酸化防腐剤が1Lあたりに～330mg程度添加されています。

亜硫酸塩の含有量の指標としてEUでは、一般の赤ワインで150mg/l、白ワインで200mg/lまでが認められており、オーガニックワインではそれぞれ100mg/l〜150mg/lとしています。
自然派ワインとなると30〜40mg/lまでと言われており、もちろん中には全く添加していないワインもあります。

自然派ワインは一般のワインと比べても多くても1／5程度の量しか添加していません。または5～10mgとごくわずかなものがほとんどです。

亜硫酸塩の扱いについては様々な解釈がありますが、亜硫酸塩はワインの醸造過程で必ず発生するので、亜硫酸塩を全く含有していないワインは存在しないと言えます。

なぜなら葡萄自体が亜硫酸塩を微量含んでいるからです。

そのため、酸化防腐剤無添加ワインでも、ラベルには亜硫酸塩含有と法律上、記載されている場合があります。
酸化防腐剤には、バクテリアなどの微生物の働きを抑制させる効果があります。
それが体の中に入るということは、体内の胃や肝臓、腎臓の様々な有機バクテリアの働きまで抑制されるということです。

そのため処理しきれないアルコールが血中に溶けだし、処理されないまま体の中をめぐることでだるさや二日酔い、頭痛にもつながってくると考えられます。